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キャットアベニュー : ブログ

猫山家の物語


小梅(東)
サビ猫2匹、茶トラ一匹、それぞれ生まれも育ちも違う3ニャンズのお話

宮ちゃんが公園から消えた日。あれから一年

[12/26 22:23]




2015年12月26日、この日を最後に公園の宮ちゃんは姿を消しました。
宮ちゃんは公園で生まれてダリオたちと一緒に長い時間を過ごしてきました。


夏頃から食が細くなり、私たちは動物病院の先生に相談して
ご飯の中にこっそり薬を混ぜたりしていましたが、
宮ちゃんは非常に敏感で絶対に騙されることはなく、断念しました。


ただでさえ食が細いのに、食べてもらえなくなっては本末転倒だからです。
薬よりもご飯を食べてもらうことを優先しました。


それでも姿を消すまでは宮ちゃんはいつもご飯に参加していました。






写真は2008年、宮ちゃんを最初に見た頃のものです。


宮ちゃんは12月25日の夜、ハウスで休んでいました。ご飯にも来ず、元気がない、
明日は保護しよう、と言っていたのに翌日はすでに姿を消していました。
翌日の朝早くに公園を出ていく宮ちゃんを見た人がいました。


あの時何とかしていれば・・・そんな思いだけが残りました。






しばらくの間は、宮ちゃんはきっとどこかでご飯をもらっているのだろう、
誰かにかわいがられて元気にしているのだろう、などと色々希望的想像を
しましたが、それがあまり現実的でないこともわかっていました。


あれからあっという間に一年がたちました。



宮ちゃんは小さくて女の子らしくて、人気者でした。公園には白い子がいないので
目立っていました。今でも公園に行って白い袋だとか、ボールだとかが見えると、
あ!宮ちゃん!と思ってしまうことがあります。






見た目はか弱い少女のような宮ちゃんでしたが、実は公園のムードメーカーでした。
いつの日からか、鬼ババが来るとみんなで「ご飯だ!ご飯だ!」と
歓びの舞を披露してくれるようになりましたが、その先頭に立っていたのが
宮ちゃんでした。

この歓びの舞は、宮ちゃんがいなくなってからも他のメンバーに受け継がれ、
今でもみんなで頭をこっつんしてお互いの存在を確かめ合っています。







宮ちゃんは、小春やダリオのように鬼ババにべたべた甘えることは
ありませんでした。
でも、最後の数か月は「あのね、少しなら撫でてもいいのよ」などと
言って、そっと撫でさせてくれていました。







去年の12月11日。
この小雨の朝のことはよく覚えています。
他の子は誰も来ず、宮ちゃんと小春だけが待っていました。

雨で大変だったね、寒かったね、とねぎらいながらちんまりと小さい二人に
ご飯を出しました。


あの時宮ちゃんを保護できなかったという思いが、今回のダリオの保護につながりました。
あれを繰り返したくない、そんな気持ちがダリオをぎりぎりのところで保護するパワーに
なりました。


☆かわいかった宮ちゃん、一生懸命頑張っていたね。
あれからずっと、遠いところでみんなを守ってくれているのね。
私達はあなたのことをずっと忘れないからね。ありがとう、宮ちゃん☆

鬼ババ一同より


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