ログイン

キャットアベニュー : ブログ

猫のふりみて我がふりなおせ


抹茶
反省の日々 本当にあった、おもろい話に、笑いの神が舞い降りる!!

一匹の黒猫

[11/16 08:02]

何時ものように、『猫ちゃん集会所』を通り、ニャ王を迎えに行く時のことである。

よ:「あっ!黒ちゃん!お〜♪お尻突き出してのび〜♪やる気だな〜。」

猫ちゃんに会えるか会えないかは、その日のタイミングである。


ニャ王を迎えに行き、珍しく、『コマモ』(こじんまりとしたショッピングモール)に立ち寄った。

DVDを借り、マーカー(蛍光ペン)を購入。
ちょっと贅沢に、本場のカレーを食し、
『小さな幸せ』の数を数えたのである。


帰り道、

よ:「迎えに行くとき、黒ちゃん伸びしてたよ♪」

ニ:「あ・・・・」

よ:「ん??」

ニ:「猫ちゃん・・・・」


『猫ちゃん集会所』に差しかかる前の言葉に、
私はニャ王が何を言っているのか、理解が出来なかったのである。


よ:「ありゃ〜♪今日はみんな集まってるね〜♪」

暗闇の中、猫ちゃんの目が光っている事だけはわかったのである。

ニ:「よめちゃん・・・・黒ちゃん・・・・」

それでも私は、何を言っているのかわからなかったのである。

ニ:「車、停めるよ・・・」

ようやく、何が起こっていたのか、把握が出来たのである。



何か、物を避けるかのように、走って行く車。
「邪魔だ!」と停めた車に、苛立つ人。
「市が片付けますよ。」と少し違う優しさを見せるサラリーマン。
「餌付けされて困る。餌の所に置いとけば、毎日来る人が、どうにかする。」と、犬の散歩中の老夫婦。

それぞれ『人』の言い分である。

ニャ王はそれでもその場に放置する事が出来ず、
声を掛けてくださった方々には、お礼を言ったのである。



黒ちゃんを車に乗せる様子を、その場にいた猫ちゃん達が、鳴いて後追いするのである。

ニ:「ごめんね。連れて行くね。」
よ:「危ないよー。車来るから、出てきちゃダメよー。」


車が動き出しても、その場を離れようとしない猫ちゃん達の姿。


どれくらい走ったであろうか。

ニ:「そろそろかな。」

途中、何度か車を停めたが、ニャ王は走り続けていたのである。


ニ:「みんなから遠くなってごめんな・・・」

街の光が遠くに見渡せる場所に、黒ちゃんを埋葬したのである。



ニ:「良いか悪いかって言うたら、俺のした事は、他人の土地に勝手にやから、悪い事やと思う。でも、人がした事は人の手で責任とらなあかん。それやったら、誰かに任せるより自分でしたかった。ごめんな。」

ニャ王が言ったのである。


よ:「相手が人やったら停まったり、車から降りるよね。」

ニ:「いや。そんな奴等は、人だと思いませんでした。って、既に弁護士に相談してから出てくる奴さ。そんな奴等、何人も見てきたよ。」



『人』だから、『猫』だから、

必死に生きる『命』に、違いはないと思うのである。

『一匹の黒猫』に、考えさせてもらった出来事なのである。

お気に入りに追加
メッセージを送る
コメントを見る (4)
コメントを送る
前の記事
次の記事
ページ先頭へ