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キャットアベニュー : ブログ

猫のふりみて我がふりなおせ


抹茶
反省の日々 本当にあった、おもろい話に、笑いの神が舞い降りる!!

黒い陰

[07/23 08:17]

よ:「じゃ、抹茶くん。父ちゃんのお迎え行ってくるからね。待っててね。」


チラッ!

“え゙!?なんか目が怖いんですけど・・・”

いつもと違う抹茶の表情に、
少したじろいだのである。



ニャ王のお迎えには、対向車を交わしながらでないと通れない、
細い道路が、一番の近道なのである。

時間的に何の問題もなく、大きい道路に出られるはずだったのだが、

後ろから迫ってくる、青白い光。


よ:「もぅ・・・勘弁してよぉ。」



少し広くなった道まで来た時、
目前に異変を感じたのである。

よ:「車が立ち往生してる?!珍しい。」


対向車がゆっくり進み出し、
私の前を走っていた車も、ゆっくり走り出したのである。


よ:「あ゙!!!」

車内の三角マークを、

ポチッ!

カッチッ♪カッチッ♪カッチッ♪カッチッ♪


停車している私の車を、背後の車が追い越して行く。


よ:「だめーーー!!!!」


車から降り、周りを見たのである。


歩道には、心配そうに佇む母猫。


歩道の隅には、横断しようと頑張っていた、
子猫の無事な姿があったのである。


よ:「良かった〜♪危ないよ〜。車多いからね〜。」



私の声に反応し、見つめている母猫の側には、
渡りきって見守っていた兄弟猫と、
頑張って渡った子猫の、じゃれる姿があったのである。


よ:「大丈夫かな?下におらんよね〜?動きますよ〜。」

車を一回りし、

よ:「せやった!迎えに行かなやった!!」


車に戻った私は短時間の間に、ヤブ蚊に大量に刺されていたのだが、

よ:「猫ちゃん達・・・」





行き掛けの出来事をニャ王に話し、同じ道を帰ったのだが、
そこに家族の姿は、無かったのである。




ニャ王がその場に居たら、間違いなく連れ帰っていたであろう。



暗闇の中、ゆっくりゆっくり、恐る恐る、
車の前を渡って行く子猫の姿を思い出す。



何も出来なかった自分に、少し落ち込む出来事なのである。





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