ログイン

キャットアベニュー : ブログ

白猫 サラミ


サラミ
ターキッシュアンゴラの白猫 サラミについて♪

私の阪神大震災

[01/22 01:25]

95年1月17日5:46。阪神大震災から丸14年が経ちます。
まだ地元京都に住んでおり、自身の成人式2日後でした。
両親が神戸でウェディングドレス販売店を経営していたため、
振り袖を着ずに成人式は欠席し、かねてから希望していた
ウェディングドレスを着て、店内で記念撮影をしました。
10着ものドレスを着て遅くなったので、
両親と共に店に泊まろうという話になりました。
1月9日の自身誕生日の前後も神戸に連泊していたのに、
なぜか帰路につくことにしました。そして地震。

その揺れは、今まで生きてきて味わったことのないものでした。
あまりの恐怖に、布団が落ちてもベッドから5時間動けませんでした。
歴史的な事が起きたという報道を知らずにいたことに加え、
翌日〜3日間、40度の高熱が出ました。

店は三宮と新神戸をつなぐフラワーロード沿いにありましたが、
高層ビルが横倒しになり、フラワーロードは分断されました。
よくそのビルの前(三宮側)で中継があったのですが、その向こう
に店があったので、現状を伺い知るすべはありませんでした。
電車復旧の見通しもなく、原付で店へ通うことを決意。
片道6時間かけ、焼け野原となり、瓦礫の山となった光景を
目の当たりにしました。それは教科書でしか見たことのない、
戦争の写真でした。

幸い半倒壊だったものの、神戸の地でウェディングドレス
販売というどころではなくなり、閉店、倒産、自己破産。
多額の負債により親戚の家をも奪う結果になり、
親戚から絶縁され、京都の自宅も人手に渡りました。
20年住んできた、大好きな土地を離れることが辛かったです。

家族に起きた出来事は、地震が原因による二次災害が多く、
神戸近辺で被災していない身として、
当日のことを語る資格はないかもしれません。
でも家族全員たまたま難を逃れ、それは偶然ではなく
きっと生かされたということ。
結婚に間に合わなくても、最後にドレスを着れたことも。
毎日を生きていることは奇跡で、すごく感謝しなければ
ならないということ。それを思い返し、痛感する日。
それが私にとっての1月17日です。
最後に、6434人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。



お気に入りに追加
メッセージを送る
コメントを見る (3)
コメントを送る
ページ先頭へ