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ドッグストリート : ブログ

ジョン、エル、ニャー男の日々


ジョン
奇跡の母子犬を見て

じゅんぞうくん

[09/03 12:45]

九州佐賀県北部にたった二人のスタッフでワンちゃん、ニヤーちゃんの保護活動をしている会があります。
福岡・動物たちの幸せを呼びかける会です。民家を借りての活動です。
この会のホームページに「四本足を折られたじゅんぞうくん」というのが載っています。途中まで紹介します。続きを読まれたい方はこのブログのリンク欄をごらん下さい。







平和な時間も束の間。私は順ちゃんの様子がおかしい事に気が付きました。そして順ちゃんの後を追っていくと写真の草むらの中に仔犬が1匹いる事に気付きました。数歩、近寄っただけで仔犬はすごい悲鳴のような雄叫びをあげました。まだ距離もあるのに「なぜ?」と思い更に近寄ると一層すごい雄叫びを上げて逃げようとしました。しかしどんなに逃げようともがいてもジタバタ前足を動かすだけ。私はその動きを見て下半身付随に違いないと思いました。すぐにシンさんに伝え捕まえに来てもらいました。
逃げようと雄叫びを上げましたが30センチぐらい前足で這って進むのが精一杯の子・・・。母犬だと思われる順ちゃんは仔犬の雄叫びにキュンキュン鳴いて近寄ってきます。あまりに悲しい母犬の声に胸が締め付けられる思いでした。
 仔犬を取り返そうと追ってくる順ちゃんに「大丈夫だから。大丈夫だから。」と必死に伝えました。分かってくれるでしょうか?どうか分かってほしい…そう願っています。ごめんね、順ちゃん・・・。でもこのままじゃこの子は生きられないんだよ。分かってね。連れて行くけど許してね・・・。
必死に順ちゃんに話をしているシンさん。
  いつもなら積んでいる保護のためのケージも全部動物ハウスで使用中のため車には何も積んでありませんでした。唯一あった紙袋に入れて保護しました。全く動く事が出来ない子。後ろ足が折れているのは確実でした。交通事故なのかもしれないと思いました。でも前足も腫れているし、この子にいったい何があったのだろう?とにかく連れて帰るしかありません。
ずっとイジけている順ちゃん。悲しい声で鳴いています。人間が車から離れると車の側に行き子犬を探しています。耐えられない感情が込み上げて涙がこぼれます。順ちゃんも一緒に連れて帰ってあげたい…でも今は場所がない…本当に悔しいです。情けないです。辛過ぎます。順ちゃんの悲しい瞳、悲しい声が今も心に響いて離れません。いつの日か連れて帰ってあげることが出来た日に、私達がここから連れ去った子達はこんな風に幸せな生活を送ってたんだぁ…と感じさせてあげたいと思っています。みんな順番に必ず迎えに行くからね。待っててね。 
仔犬の雄叫びに全員警戒して遠くに離れていきました・・・。当たり前とはいえ悲しい瞬間です。今日はみんなの警戒心を少しでも和らげるために来たはずだったのに、また1匹みんなから奪っちゃったね。でも必ず助けるからね
茂みの向こうにふさこちゃんの子供達を発見。私達から隠しているのでしょうか?最低でも6頭は仔犬の姿がありました。すごく警戒心が強くてとてもとても保護が行える状態ではないようです。
当会動物ハウスの駐車場に到着。前足は2本とも腫れていて後ろ右足は確実に骨折しています。歩く事は愚か自分で立つ事も出来ません。目にも生きようとする力は全くなく、もう自分自身が生きる事を諦めてしまっている表情です。もちろん病院が開くまでしてあげられる事はそれほどありません。ノミだらけだけど体力的に駆除を行ってよいのか悩みましたが、生後数日から使えるフロントラインのスプレータイプなら大丈夫だろうと判断してノミ駆除を行いました。
 保護したときのような雄叫びはあげなくなりましたが、生きる望みも希望も全て捨ててしまっています。この子の姿に表情に瞳にただただ悲しみが込み上げてくるばかりでした・・・。  続きをHPでぜひ。




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