ドッグストリート
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つづき
[08/27 06:13]
エルが八ヶ月のころ、ジョンが来ました。しかしジョンはまだ二ヶ月でしたので散歩には連れていけません。しばらくキャンディーにはご無沙汰しましたがジョンが四ヶ月を過ぎた頃キャンディーに逢いに行きました。以前より痩せてましたが相変わらす大きな身振りで喜んで迎えてくれ、特にジョンが気に入ったらしく、ワン、ワン、クー、クーといってジョンに近寄りたがりました。ジョンも恐れもせずしっぽを振って柵ごしに鼻をつっこんでました。
それからも時々キャンディーに逢いにいっているといろんなことが分かりました。
エルたちがキャンディーと仲良くしているのを見ていた近所の人たちが教えてくれたのです。
ここの家には子供がいないのでキャンディーを子犬の頃から飼ってご夫婦で可愛がっていたのですが、数年前に離婚してご主人が出ていってしまい、奥さんは夜の仕事に出ており昼間もほとんど家に居ないとのことでした。時々犬小屋の掃除はしているが散歩には連れていってないとのことでした。
エルたちが成長するにつれ散歩コースが変わり、キャンディーに逢いにいくのは一週間に一度から二週間に一度の割合になっていきました。
逢うたたびにキャンディーは痩せて元気がなくなってきていました。それでも行くといつも喜んでくれました。
ある日、キャンディーに無性に逢いたくなってエルたちを連れていくと、犬小屋にキャンディーがいないのです。畑をしている近所の人に訊くと一週間ぐらい前にキャンディーは亡くなったということでした。
帰り道、涙がでてどうしょうもありませんでした。
キャンディーもご夫婦が仲良くやっておればもっと幸せに元気に長生きしたはずなのに、と残念でなりませんでした。
今でもときどきエルたちが行きたがるので連れて行くのですが、キャンディーの犬小屋は物置がわりになっています。