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「ニューヨークの動物たちを守ります!」
写真:オーストラリアでハイドロ・バスのサービスを行っている、Tammy's Mobile Dog Washing

海外で放映されている番組に「Animal Precinct」(動物警察管区)という番組があります。海外で放映されている番組なのですが、ケーブルテレビなどに加入されている方なら、ご覧になったこともあるかもしれませんね。もしくは、アニマルポリスという言葉なら耳にされたことのある方も多いと思います。この番組は、500万匹とも言われるニューヨークに住む動物たちを守る“動物のための警察”(ASPCA:American Society for the Prevention of Cruelty to Animal’s)をとりあげた番組なのです。


ニューヨークは“人種のるつぼ”や“人種のサラダボウル”と呼ばれている通り、様々なバックグラウンドを持った人々が集まる街。そんな街に住む動物たちの中には、悲しいことなのですが、飼主さんから虐待されていたり、餌を十分に与えられていない動物たちもいるのが現状です。そんな動物たちを自ら探し出して救出したり、近所の人から通報を受けたら、助けに向かうのが彼等の役目です。まさに“動物のための警察”です。



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そんなASPCAの創立は1866年4月10日。Henry Bergh氏によって設立されました。ASPCAは1867年に、アメリカ国内で初めて、
馬のための救急病院を開設しました。それは当時、大変画期的なことで、以来25年以上にもわたって、アメリカだけではなくカナダにまで活動の範囲を広げ、動物愛護のパイオニアとして活動してきました。
動物虐待に関する法律はアメリカ国内でも州によって異なります。
“動物虐待”と一言でいっても、餌や飲み物を与えないことだったり、身体的な暴行であったり、様々なケースがありますが、ニューヨークのASPCAでは全部含めて年に4000ケースもの虐待取締を行っているのが現状のようです。



彼らの特長は何よりも、強制的な捜査も可能な点と言えるでしょう。アメリカでは、各州の法律に基づいて、動物を保護すべく捜査権限をもっているのです。実際、ニューヨークのASPCAはHLE(Humane Law Enforcement:動物愛護法施工局)といいます。2000年には33,000件もの問合せがあり、その内4,262件は動物虐待を訴えるものでした。

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55件は逮捕に至り、30件は法廷に召集され、537件は動物を保護するに至りました。
HLEエージェントは、裁判所の第一審や裁判前の聴聞会にも出席します。
27件は、地元の裁判所で裁決がなされ、うち13件は動物虐待罪として有罪判決が下され、残りは動物虐待罪よりは軽い刑罰が処されています。
どの有罪判決においても、被告人は、今後一切動物との関わりをもつことを禁じられます。また、コミュニティにおける奉仕活動や、罰則金、ASPCAへの賠償金も支払わなければいけません。


1999年にはニューヨーク警察学校とトレーニングコースも開設しました。虐待捜査や訴訟にあたっての規約についても勉強しているのです。メンバーの中には、ニューヨーク警察で長年勤務した後に、ASPCAへと異動してきた人もいます。
彼らが行う捜査はまさに“警察”そのもの、と言えるでしょう。
日本にも「動物愛護法」という法律はありますが、ASPCAのような強制力はもっていないので、日本にも“アニマルポリス”を誕生させよう、という動きがあります。
このような番組を通して、アニマルポリスに関心を向けてみるのも、一つの切り口なのかもしれませんね。




写真提供・協力:Animal Planet, Animal Precinct
All rights reserved(無断転載禁止)

筆者 てるてるぼうず


もっと知りたい!

もっと詳しい情報をご覧になりたい方はこちら

http://animal.discovery.com/fansites/animalprecinct/animalprecinct.htm